KATARI

バタフライ・エフェクト “The Butterfly Effect”

タイムスリップ×サスペンスの傑作

意外とバタフライ・エフェクトを知らない人は多いかもしれない。実はタイムスリップとサスペンスをうま〜く掛け合わせた傑作!初めてみた時はそのストーリーの素晴らしさにテンション上がってすぐDVDを買ってしまった。まだ観た事ない方にはぜひとも観ていただきたい!
過去を変えるのは良い事なのか悪い事なのか、それで本当に幸せになれるのか?

あらすじ

平凡な大学生のエヴァンは、子供の頃から頻繁に一時的な記憶のブラックアウトを起こしていた。医者の勧めで出来事を忘れないために日記を書くのが日課となっていた。ある日、昔の日記を読み返していると、その日記を書いた日にタイムスリップできることを知る。自分の特殊な能力を知ったエヴァンは過去の後悔を正すためにタイムスリップを繰り返すが、未来はどんどん違った方向へと変わってしまう。。。

The Butterfly Effect 予告編

Released in 2004 (UK)
Directed by Eric Bress, J. Mackye Gruber
Produced by Anthony Rhulen, Chris Bender, Ashton Kutcher, JC Spink, A.J. Dix
Written by Eric Bress, J. Mackye Gruber
Music by Michael Suby
Cinematography Matthew F. Leonetti
Starring Ashton Kutcher, Melora Walters, Amy Smart, Elden Henson, William Lee Scott, Eric Stoltz, Logan Lerman

バタフライ効果というのをご存知だろうか?

『ちいさな蝶の羽ばたきが、地球の裏側で台風を起こすこともある』。

カオス理論によるもので、正直カオス理論とは?になってしまうと私もえーと、うーんと…汗汗になってしまう笑。要は些細な事が、やがて回り回って大きな現象を起こしてしまう事があるというもの。この映画では、このバタフライ効果とタイムスリップを基にしたストーリーになっている。
過去に戻って変えてしまった出来事が影響で、未来では大きく違った人生になってしまう。それが良いことなのか、悪いことなのか…
誰しも過ちを戻って正したいと思うことはあるけれど、それが違った方向で未来に影響してしまうというのはタイムスリップあるある。わかりやすい例だと名作バックトゥーザフューチャー。ドクがマーティに口すっぱく言ってた過去や未来を変えちゃいかんってやつ。小さな変化が時には自分たちだけじゃなく、世界をガラリと変えてしまうこともある。
でも、タイムスリップの力やマシンがあればやっぱり使いたいよね〜ちょっとくらい過去未来を変えたいって思っちゃうよね〜

別エンディングが存在する!?

実は別エンディングが存在する。映画館やテレビでは見られない全く違うエンディングを観られるのはDVDまたはブルーレイのみだろう。どのエンディングが自分的にしっくりくるか見つけてみるのもおもしろい。私的にはハッピーエンディングもいいが、切なさを残したエンディングの方がグッとくる!

私はヒゲなしの方が好み!アシュトン・カッチャー

これをみてから一時期アシュトン・カッチャーにハマってしまった。甘いルックスゆえにラブコメにもよく出ていたが、シリアスな演技もイケる!ちなみにバタフライエフェクトの製作総指揮にはアシュトンの名前もある。
映画だけではなくテレビ番組にも多く出演していて、アメリカの人気コメディドラマではメインキャラの1人を8年間演じた。私も少し観たことあるが「イケメンでスポーツ万能=おバカ」なよくあるキャラがはまり役だった。
昔はデミ・ムーアとの年の差婚で注目されゴシップ誌の常連でもあったが、さすがに最近は落ち着いたのかな?笑

主人公の子供時代は実はあの人!

アシュトン・カッチャー演じる主人公の子供時代を演じているのは、最近いろんな大作で主役をはっているローガン・ラーマン。名前だけだとピンとこないかもしれないが、パーシージャクソン、三銃士、フューリー、あと私の好きな作品でウォールフラワーも彼が主演。子役からキャリアを積んで今ではいろんな映画にひっぱりだこである。そんなローガン演じる子供時代の、エヴァンがとてもかわいくて良い演技をしているのでそこも見逃せない!

ヒットした映画ゆえに…

ヒット作の宿命とでも言いましょうか、この作品にも2と3があります。これだけは言えます。1には足元にも及びません笑。もし気になれば観てもいいでしょうがオススメはしません。アシュトンも出てませんし、設定も変わってます。

なぜ今まで何度もブラックアウトしてしまっていたのか…。

↓↓↓これより下はネタバレがありますので、ご注意ください!↓↓↓

この映画で手がかりになるのは日記。その日記からタイムスリップする瞬間、文字が震え出し、過去に戻る。なぜ自分は今まで何度もブラックアウトしてしまっていたのか…。それはその時点へタイムスリップをしていたから。その瞬間だけ未来の自分が過去の自分にもどって行動していたから、過去の自分には記憶がない。なるほど!と思わず声に出してしまいたくなる。
だが、彼女を救おうとタイムスリップを繰り返すうちどんどん脳に負荷がかかり、エヴァンも身体もギリギリのところまでいってしまう。その能力は万能ではなく苦痛と制限があり、そのことが更にクライマックスへの緊張感を加速してくれた。

あと、この映画をさらに引き立てているのが人間の残酷な面。特に彼女のケイリーとスコットの家庭環境。父親の暴力、その影響で暴力的で歪んだ考えを持つようになってしまったスコット。子供たちのおかしてしまった爆弾事件。それらが大人になったエヴァンの大きな後悔の要因となり、映画のシリアスな面を引き立てた。

エヴァンが最終的に彼女を救うためにとった決断がまた切ない。幼馴染の大好きな彼女との初対面の時にタイムスリップ、あえて自分を嫌いにさせ、それ以降の自分との関係を断ち他人となった。この苦渋の決断あっての、あのエンディング。く、苦しい。